医院ブログ

2023.04.09更新

 「歯肉炎」「歯周炎」「歯周病」…似たような病名で違いは何か?と疑問に思う方が多いのではないでしょうか。

 

まず初めにこの3つの病名を整理すると、「歯周病」という大きなくくりの中に、「歯肉炎」と「歯周炎」の病気が存在します。

「歯周病」というのは「歯肉炎」「歯周炎」の総称なのです。

「歯肉炎」や「歯周炎」というのは歯周組織の炎症の部位や症状で呼び方が変わります。
歯周組織は『歯肉(歯茎)・歯根膜・歯槽骨(しそうこつ)・セメント質』という組織からできています。


これから「歯肉炎」と「歯周炎」の炎症の部位や症状、炎症が起こる原因を解説していきます。

「歯肉炎」は歯肉(歯茎)に炎症がある状態のことをいいます。
歯肉炎の主な症状は歯肉(歯茎)の出血・腫れです。
歯肉炎の場合は歯槽骨(しそうこつ)といって歯を支える骨の破壊がないのが特徴です。
この症状の原因は歯磨きがうまくできずに歯に汚れ(歯垢:プラーク)が付着したままになっていることが多いのですが、体調不良や服用している薬、歯肉(歯茎)に傷がついたときにもこの症状がでることがあります。
歯周病の中でも早期に治療やセルフコントロール(特に歯磨き)をすることによって改善しやすい状態といえます。

「歯肉炎」をそのままにしておくと、「歯周炎」に進行します。
歯周炎は歯肉(歯茎)に限局せず歯周組織全体に炎症がある状態をいいます。
歯周炎になる原因の多くはプラークが歯に長期的についたままで歯周病菌が増殖して歯周組織を破壊することです。
歯周炎の症状は歯槽骨まで炎症が進み、骨の破壊がありますが通常痛みはありません。
骨が破壊されると元に戻すことは難しくなりますが、歯周組織再生療法によりその病態にあった治療を行えば、破壊された骨を含めた歯周組織はある程度回復することが可能になりました。

しかし、歯周組織の回復率は100%ではないため、できる限りこれらの症状が出る前に検診や治療をすることが望ましいです。


歯周炎の初期では痛みがほぼないので進行していると気づかないままが多く、ある時いきなり強い痛みや違和感がでます。痛みや違和感がでた時の多くは歯周病菌が歯の根の先端で増殖し膿が溜まった状態で、膿が歯肉(歯茎)から漏れ出てくることもあります。

この膿は骨を溶かす力があるので歯槽骨が破壊され、いずれ歯が抜け落ちてしまうことにもなります。まさに歯周炎の末期状態なのです。


口の中の病気である「歯周病」ですが放置するリスクは大きく、歯周病菌が血管の中に入って全身を巡るため、心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化・狭心症・糖尿病・認知症などの発症リスクを高めます。更には低体重児出産や早産になるリスクもあります。

「歯周病」は全身疾患にも深く関わってくるのです。

 

今回は「歯肉炎」「歯周炎」「歯周病」の違いについて、炎症の部位や症状、炎症が起こる原因について解説しました。

当院は歯周病治療に力を入れています。
歯周病について更に詳しく知りたい方はお気軽に当院までご相談ください。

ペリオイラスト

 

投稿者: 桜井歯科医院

2022.11.14更新

こんにちは。今回は「噛む力(咬合力)」についてお話しします。


噛む力(咬合力)ってどのくらい?
食事中や緊張しているときなど、上下の歯を噛み合わせるタイミングは多くあります。そのときにかかる力はどのくらいかご存じでしょうか?

人が意図的に、思いきり歯を噛み合わせたときにはおよそ70kg、食べ物を噛むときには40〜60kgの力がかかっているとされています。

また睡眠中に無意識に歯を噛み合わせているときには、250kgもの力がかかっているとされています。

意図的に思いきり噛み合わせたときよりも、睡眠中の方が強い力がかかっていると聞いて驚いた方もいるのではないでしょうか?
ただ睡眠中は無意識下であるため、「睡眠中の歯ぎしりや食いしばりをやめる」ということは不可能に近いでしょう。


歯ぎしり・食いしばりにより起こること
● 歯のすり減り
● 詰め物・被せ物の破損
● 歯の破折
● 歯ぐきがダメージを受ける など

日常的に強い力がかかり続けることで、歯がダメージを受けすり減ったり、割れたりすることがあります。これにより知覚過敏や痛みにつながります。また歯だけでなく歯ぐきや顎関節に影響が出ることもあります。

加えて歯ぎしり・食いしばりにより口周りの筋肉が緊張状態となり、頭痛や肩こりにつながる可能性も示唆されています。
歯ぎしり・食いしばりの治療法
歯ぎしり・食いしばりを根本的に止める方法は、ストレスなどそれらが起きている原因を突き止めて解消することです。あるいは常に口腔内に意識を向け、意図的に上下の歯を離す方法もあります。
ただ先述の通り、睡眠中など無意識に歯ぎしり・食いしばりが起きていることもあり、根本的な解決が難しいことも少なくありません。

そのため歯科医院では、歯ぎしり・食いしばりをしてしまっても歯に負担がかからないような方法をご提案します。具体的には患者さん一人ひとりに合ったマウスピースを作製し、睡眠中などにはめてもらうことです。これにより歯にかかる負担・ダメージを和らげられるため、お悩みの方はお早めにご相談ください。

咬合力

投稿者: 桜井歯科医院

2022.08.07更新

こんにちは。今回は歯ぎしりと食いしばりについてお話しします。


歯ぎしり・食いしばりとは・・・
歯ぎしり・食いしばりは、上下の歯が強く接触している状態のことを言います。これらの違いは以下の通りです。

● 歯ぎしり(グラインディング):ギリギリと音を立てて歯をすり合わせること
● 食いしばり(クレンチング):上下の歯を強く噛み締めること

その他上下の歯をカチカチと噛み合わせる「タッピング」という状態や、通常は離れているはずの上下の歯が噛み合っている「TCH」といわれる状態もあります。

 

ブラキシズム


歯ぎしり・食いしばりの原因


歯ぎしり・食いしばりをしてしまう原因はさまざまですが、ストレスを感じたときに無意識に行なってしまう人が多いです。

またスポーツ選手などであれば、パフォーマンス中体に力を入れるタイミングで歯を食いしばったり、緊張しているときに無意識に食いしばったりすることも考えられます。

加えて噛み合わせが良くないことや、成長期の癖・習慣などにより歯ぎしり・食いしばりをしてしまうこともあります。

 


歯ぎしり・食いしばりによる影響


歯ぎしり・食いしばりを続けていると、以下のような影響が出ます。

● 歯がすり減る(磨耗)
● 歯が割れる、歯根が折れる(破折)
● 歯周病の悪化
● 顎関節症になる など

 

歯がすり減ると(歯の表面のエナメル質が削れると)、内側の象牙質が露出し、飲食や歯磨き時などにしみたり痛みを感じたりします。また露出するということは、象牙質が食べ物や飲み物の影響を直接受けるということ。エナメル質よりも酸に弱い象牙質は、細菌などにより作られた酸によって簡単に溶かされてしまいます。

 

加えて、歯ぎしりや食いしばりをしていると歯が折れたり割れたりすることも多いです。歯の破折が起こると、ヒビの部分から細菌が入り込み痛みや違和感を感じるようになります。破折した歯は、状態が良ければ残せることもありますが、予後を考えて抜歯になることも少なくありません。つまり「歯ぎしりや食いしばりで歯を失うこともある」ということです。

ある調査では抜歯原因の3番目が歯の破折だそうです。https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html

その他歯ぎしり・食いしばりにより、歯や骨に強い力がかかり続け歯周病が悪化したり、顎関節症につながったりする可能性もあります。

 

ブラキサー

 

歯ぎしり・食いしばりの治療方法


先述の通り、歯ぎしり・食いしばりの原因はストレスであることが多いです。

そのため根本的な解決法は、ストレスを感じている理由を見つけそれに対処することでしょう。

また癖や無意識的に歯ぎしり・食いしばりをしているようであれば、口元を意識するようにして治していく方法もあります。

 

ただいずれも簡単なことではなく、長期的に向き合っていく必要があります。その間も歯は歯ぎしり・食いしばりによる影響を受けています。また歯ぎしり・食いしばりによりストレス発散を行なっている場合は、無理に止めようとすることでかえってストレスが溜まってしまうこともあります。

歯科医師や歯科衛生士がお口の中を見れば、歯ぎしりや食いしばりの様々なサインがわかるのですが、厄介なのは患者さん自身が「気がつきにくい」こと。

 

そのため当院では大切な歯を守るために、マウスピースの作製・装着をおすすめしています。

マウスピースを装着することで、歯ぎしり・食いしばりをしてしまっても歯への負担を和らげることができます。

歯への負担を減らし、歯を守ることは、「歯を長持ちさせるための予防策」とも考えられるのではないでしょうか。

なお歯ぎしり・食いしばりのためのマウスピース作製には保険が適用されます。お悩みの方はご相談ください。

スプリント

投稿者: 桜井歯科医院

2022.06.26更新

  当院は「横浜市妊婦歯科健診」の実施医療機関です。

横浜市金沢区・金沢文庫・金沢八景などにお住いの妊婦の方、お早めにご来院ください。

ご予約はお電話・LINEで受け付けております。

 

>妊婦歯科健診の目的(なぜ必要なのか)
女性は妊娠すると女性ホルモンが増加します。歯周病菌は女性ホルモンが増えることで、動きが活発化するとされています。
また体全体の免疫が低下することで、歯肉の免疫も低下してしまいむし歯・歯周病になりやすくなります。
重度の歯周病により、早産・低体重児出産の頻度が高まる可能性も報告されています。
つわりの時期は歯磨きが十分にできなかったり、酸っぱいもの(酸性のもの)を好んで食べる方も多く、お口の中が酸性になりやすくなるとむし歯ができやすくなります。
妊婦の方は総じて、口腔内の環境が悪くなってしまうリスクがあるのです。
出産後はなかなか歯科受診ができないことが多いので、早めに健診を行い、必要ならできるだけ治療をしておくことが大切です。

 

>受診時期(いつ受診すればよいか)
妊娠12週~27週頃が望ましいとされています。

 

>持ち物
・母子健康手帳
・横浜市妊婦歯科健康診査受診券(母子健康手帳別冊「健診券綴り」に入っています)
・産婦人科の診察券

 

>費用
かかりません。無料です。

 

>健診内容
・歯科健康診査(視診)
・歯科保健指導

 

実施医療機関は、こども青少年局ホームページでもご確認いただけます。
【こども青少年局ホームページ】

 

妊婦健診

投稿者: 桜井歯科医院

2022.05.22更新

むし歯で歯を削ったあとに装着する詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)には、いろいろな材料を使用できます。
保険診療では、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を詰めるか、銀歯やレジンの被せ物に限定されますが、自費診療ならセラミックやゴールドを選ぶことが可能です。
今回はそんなセラミックとゴールドのどちらがおすすめなのか、簡単にご説明します。

 

▼セラミックのメリット・デメリット

◎メリット

・天然歯の光沢、色調、透明度を再現しやすい。

・金属アレルギーのリスクがない。

・汚れや臭いを吸着しにくい。

・経年的な摩耗、変色、変質がほとんど起こらない。

・歯質との適合性が高く、装置としての寿命が長い。

・表面がツルツルでプラークが付きにくい。

◎デメリット

・セラミックの厚みが必要なため、歯を比較的大きく削らなければならないことがある。

・強い衝撃を受けると割れることがある。

・歯ぎしり、食いしばりに弱い。

・硬度が高く、噛み合う歯を摩耗、損傷させることがある。

 失った歯質をできるだけ自然な形で回復させたい方には、セラミックがおすすめです。
経年的な劣化が少なく、金属アレルギーのリスクもないため、美しい状態を長く保ちやすいです。
その一方で、詰め物・被せ物のために歯を大きく削りたくない、歯ぎしり・食いしばりの習慣が改善できない方には、セラミックをあまりおすすめできません。

セラミッククラウン

▼ゴールドのメリット・デメリット

◎メリット

・強度が高く、強い力がかかっても壊れにくい。

・硬度が天然歯に近く、噛み合う歯を傷めにくい。

・金属アレルギーのリスクが少ない(ゼロではない)。

・引き延ばしやすい材料なので、歯を大きく削らずとも適合性を高められる。

・安定した金属のため、劣化が起こりにくい。

・熱膨張率は天然歯とほぼ同じで、冷温刺激に対して歯に大きな負担がかかることは少ない。

◎デメリット

・金属色(=金色)がむき出しとなっているため、目立ちやすい。

・金属なので熱伝導率が高く、冷温刺激に過敏になることがある。

 ゴールドは、審美性が良くない点と熱伝導率が高い点を除けば、極めてメリットの多い歯科材料です。治療する歯はもちろんのこと、噛み合う歯にもやさしく、詰め物・被せ物を長持ちさせたい方、特に噛み合わせの力のかかる奥歯にはゴールドがおすすめといえます。

ゴールドクラウン

▼まとめ
 今回は、インレーやクラウンに使用する材料として、セラミックとゴールドの特徴について解説しました。
自費診療で使用するどちらの材料も、保険診療の材料より精度が高く、歯とぴったり合うので、二次虫歯になりにくいという特徴があります。
 どの材料にもメリット、デメリットがあり、最適といえる修復材料は個人個人の噛み合わせやご希望によって変わりますので、セラミックとゴールドで迷われている方は、お気軽に当院までご相談ください。
ていねいにカウンセリングした上で、患者さんに合った材料・治療法をご提案します。

投稿者: 桜井歯科医院

2022.04.04更新

こんにちは。今回は「部分入れ歯」についてお話します。
歯を失ってしまった場合、一般的に入れ歯を作ることが多いです。入れ歯にもいろいろな種類があります。また患者さんのご要望も様々です。
今回は「ノンクラスプデンチャー」についてお話します。

■ノンクラスプデンチャーとは?どんな人におすすめ?
歯を1本から複数本失った場合、入れ歯、ブリッジ、インプラントが代表的な治療法ですが、やはり部分入れ歯で治療する人が多いです。部分入れ歯は、ほとんどのケースに対応できる優れた装置であり、インプラントのような外科手術も不要です。

ただ、保険の部分入れ歯には、金属製の留め具(=クラスプ)がある点に不満を抱く方も少なくありません。

そこで是非ともご紹介したいのが「ノンクラスプデンチャー」です。

▼ノンクラスプデンチャーってなに?
ノンクラスプデンチャーとは、その名の通り「クラスプがない」部分入れ歯です。保険の部分入れ歯の最大の欠点ともいえる金属製の留め具を使わずに済むので、目立ちにくく、違和感も少ないです。

▼ノンクラスプデンチャーのメリット
ノンクラスプデンチャーには、次に挙げるようなメリットがあります。
・金属の留め具がないので見た目が自然で気づかれにくい
・薄くて軽い
・金属アレルギーの心配がない(金属を使用しない設計の場合)

このようにノンクラスプデンチャーは、入れ歯を着けていることを周囲に気付かれたくない人、金属アレルギーが心配な人、噛んだ時に痛くない装着が良好な部分入れ歯が欲しい人におすすめの装置といえます。

◎噛みやすさ・安定性を追求した「コンフォートシリーズ」
当院では、ノンクラスプデンチャーの中でも噛みやすさ・安定性・快適性を追求した「コンフォートシリーズ」にも対応しております。歯茎のやわらかさに近いシリコーンを使った部分入れ歯で、硬い物でもしっかり噛めます。使用中、入れ歯がズレたり、外れたりすることもほとんどありません。職人の手によってオーダーメイドで作られる部分入れ歯なら、一人ひとりのお口にぴったり合わせることが可能です。

 

▼ノンクラスプデンチャーのデメリット
ノンクラスプデンチャーには、「保険が適用されない」というデメリットがあります。ですから、費用負担が少ないという点を重視するのであれば、保険の入れ歯の方が向いています。また、かみ合わせによっては壊れやすい場合や特殊な樹脂を使用しているので修理ができない場合があります。

 

▼まとめ
ノンクラスプデンチャーは、保険の部分入れ歯にはないメリットがある入れ歯です。従来の入れ歯の見た目や噛み心地、装着感に不満がある方は、クラスプのない部分入れ歯を検討されてみてはいかがでしょうか。特に「コンフォートシリーズ」は装着後も快適に使用できると大変好評です。
見た目よりも「しっかり咬みたい」というご希望の方には金属床義歯の方が適している場合もあります。
患者さんのご希望に合わせたご提案をしていますので関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。

 

ノンクラスプノンクラスプ装着

(株式会社バイテック・グローバル・ジャパンHPより)

投稿者: 桜井歯科医院

2022.02.14更新

こんにちは。今回は「歯磨剤の種類と選び方のポイント」についてお話しします。
歯磨剤(=歯磨き粉)は、毎日使う口腔ケアグッズだけに、より良いものを選びたいですよね。歯磨剤にはそれぞれ異なる効果が期待できます。
今回はそんな歯磨剤の種類と選び方のポイントをわかりやすく解説します。


◎虫歯予防効果のある歯磨剤
虫歯予防を徹底したい人には「フッ素」が配合された歯磨剤がおすすめです。「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」といったフッ化物の濃度が高いものを選びましょう。
【当院取り扱い商品:チェックアップ スタンダード】

◎歯周病予防効果のある歯磨剤
歯周病の症状改善・予防が目的なら「IPMP イソプロピルメチルフェノール」「ビタミンE酢酸トコフェロール」「トラネキサム酸」「β-グリチルレチン酸」などが配合されている歯磨剤がおすすめです。これらには殺菌や歯茎の炎症を抑える作用が期待できます。
【当院取り扱い商品:システマ SP-Tジェル】

◎知覚過敏抑制効果のある歯磨剤
冷たいものがしみる「象牙質知覚過敏症」に悩まされている方は、「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」が配合されている歯磨剤を選びましょう。冷たいものがしみやすくなっている部分をコーティングして、知覚過敏の症状を和らげます。
【当院取り扱い商品:メルサージュ ヒスケア】

◎歯を白くする効果のある歯磨剤
「ポリエチレングリコール」「無水ピロリン酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」は、歯の黄ばみの原因となるステインを効率良く除去できます。
漂白効果はありませんので、安全に歯を白くすることができます。
【当院取り扱い商品:ルシェロ 歯みがきペーストホワイト】


歯磨剤を選ぶ際には、できるだけ「研磨剤」が多く含まれていないものを選ぶようにしましょう。研磨剤は汚れを効率良く落とせますが、同時に歯を傷めることにもなります。発泡剤も汚れを浮かせるなどして清掃効果を高めてくれるのですが、“磨いた気になってしまう”
のでご注意ください。
このように、歯磨剤は配合されている成分によっていくつかの種類に分けられます。
今回ご紹介した成分は、必ず歯磨剤のパッケージに書かれていますので、気になる方はチェックしてみてください。どれを選んでいいかわからないという方はお気軽にご相談ください。


★ワンポイントアドバイス★
よく保護者の方から「子どもは何歳から歯磨剤を使うべき?」と質問があります。
歯磨剤が使えるようになる年齢は厳密に決まっているわけではありません。なぜなら、子どもの発育はそれぞれで大きく異なるからです。
そんな中でもひとつの目安となるのが「ブクブクうがい」です。子どもがひとりでブクブクうがいができるようになれば、歯磨剤を誤って飲み込んでしまう危険もなくなります。
一般的には3~4歳くらいになると、ブクブクうがいが上手になります。
また、年齢によってフッ素濃度が異なるので歯磨剤を選ぶときには注意してください。

歯磨剤1

 

投稿者: 桜井歯科医院

2022.01.08更新

こんにちは。
今回は「市販の歯ブラシと歯科医院専売の歯ブラシの違い」についてお話します。
市販の歯ブラシと歯科医院専売の歯ブラシの違いは、簡単に言うとバリエーションの豊富さにあります。

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■市販の歯ブラシ
市販の歯ブラシの毛の硬さや形、長さなどは、「JIS規格」という規格に沿って決められています。誰がどんな方法で歯磨きをしても、歯垢がおおむね取れるように作られているのです。これは言い換えれば、市販の歯ブラシは一定の規格内でしか作ることができず、「自分にぴったり合った歯ブラシ」を見つけにくいのが現状です。

市販の歯ブラシはさまざまなメーカーから販売されていますが、例えば毛の硬さは「かため」「ふつう」「やわらかめ」など一定の表現のものがほとんどですよね。毛の長さも、どの商品もほとんど同じに作られています。

 

■歯科医院専売の歯ブラシ
それに対して歯科医院専売の歯ブラシには、市販の歯ブラシのような規格が存在しません。そのため「誰でも使える歯ブラシ」を目指す必要は無く、各メーカーの研究データをもとにさまざまな形の歯ブラシを作ることができます。
つまり歯科医院専売の歯ブラシは、毛の硬さや形、長さなどのバリエーションが豊富です。歯ブラシのバリエーションが豊富ということは、自分にぴったり合った歯ブラシを見つけやすいということ。年齢や性別、歯並び、歯磨き習慣が異なれば、「その人に合った歯ブラシ」も変わってきます。また上記のように、口腔内環境が変化しやすい歯科治療中でも対応できるのが歯科医院専売の歯ブラシです。

 

■歯ブラシの選択も大切ですが…
なお「市販の歯ブラシよりも歯科医院専売の歯ブラシの方が良い」「歯科医院専売の歯ブラシを使っていれば口腔内環境が良くなる」というわけではありません。市販の歯ブラシでも口腔内環境が良い方もいれば、歯科専売の歯ブラシを使っているのにむし歯や歯周病になってしまう方もいます。
大切なのは「自分に合った歯ブラシで正しく磨く」ということ。

歯磨きに関してお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

 

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歯ブラシ

投稿者: 桜井歯科医院

2021.12.02更新

こんにちは、今回は「歯ブラシを取り替えるタイミング」についてお話します。みなさんはどれくらいの頻度で歯ブラシを新しいものに替えていますか?「毛先が広がってきたら新しいものに交換する」という方は多いと思います。逆に「毛先が広がってもお湯で元に戻す」という方もいるかもしれませんね。

しかし実際は、「毛先の広がり具合に関係無く、1ヶ月ほどで交換する」のが良いとされています。理由としては、以下のようなことが挙げられます。

● 歯ブラシの性能が落ちるから
● 細菌・雑菌が繁殖しているから

同じ歯ブラシを毎日1ヶ月ほど使っていると、歯ブラシの毛先が摩耗し、コシが無くなり、汚れを落としにくくなります。言い換えると、歯ブラシは見た目に変化が無くても使っているうちに性能が落ちていっているのです。「いつも通り磨いているのに歯垢が落ちにくい」と感じたときは、歯ブラシの性能に問題があるのかもしれません。

また歯ブラシは、歯垢という細菌を多く含むものに毎日触れています。そのため掃除用のスポンジ等と同様、毎回しっかり洗って乾かしていても細菌・雑菌が繁殖してしまいます。ゆえに1ヶ月を目安に交換するのが良いとされているのです。

なおこれらは歯ブラシを1日3回使った場合の目安です。携帯用の歯ブラシや外出時にたまに使う歯ブラシなどであれば、この限りではありません。

加えて「歯ブラシの毛先がいつも開く」という方は、歯ブラシの性能の問題ではなく、歯磨き中に力を入れすぎている可能性が高いです。実は正しい力で磨いていれば、同じ歯ブラシを数ヶ月使っていても毛先は開いてきません。強い力でゴシゴシ歯を磨くと、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。これにより歯がしみやすくなったり(知覚過敏)、むし歯のリスクが上がったりにすることもあります。

当院では「正しい力で磨けているか」だけではなく、どのような歯ブラシがご自身に合っているのかなど、お口の中の状態に合わせて歯磨き方法の指導を行なっています。歯磨きについて不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。歯ブラシ歯ブラシ

投稿者: 桜井歯科医院

2020.05.27更新

5/25に神奈川県も緊急事態宣言が解除されましたが、当院では引き続き新型コロナウイルス感染症対策を継続してまいります。

今まで以上に感染対策に留意した上で診療いたします。また、6月より定期検診、メインテナンスの予約も再開いたします。

なお、当面の間、診療開始時間は引き続き9:30〜といたします。(土曜日は9:00〜)

当院の感染対策につきましては、特設ページをご覧ください。

また、神奈川県歯科医師会より、「神奈川県歯科医師会から7つのおねがい」 という情報提供がありましたのでご覧ください。(来院された方に印刷したものをお配りしております。)

皆様のご理解・ご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 

投稿者: 桜井歯科医院

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