医院ブログ

2022.02.14更新

こんにちは。今回は「歯磨剤の種類と選び方のポイント」についてお話しします。
歯磨剤(=歯磨き粉)は、毎日使う口腔ケアグッズだけに、より良いものを選びたいですよね。歯磨剤にはそれぞれ異なる効果が期待できます。
今回はそんな歯磨剤の種類と選び方のポイントをわかりやすく解説します。


◎虫歯予防効果のある歯磨剤
虫歯予防を徹底したい人には「フッ素」が配合された歯磨剤がおすすめです。「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」といったフッ化物の濃度が高いものを選びましょう。
【当院取り扱い商品:チェックアップ スタンダード】

◎歯周病予防効果のある歯磨剤
歯周病の症状改善・予防が目的なら「IPMP イソプロピルメチルフェノール」「ビタミンE酢酸トコフェロール」「トラネキサム酸」「β-グリチルレチン酸」などが配合されている歯磨剤がおすすめです。これらには殺菌や歯茎の炎症を抑える作用が期待できます。
【当院取り扱い商品:システマ SP-Tジェル】

◎知覚過敏抑制効果のある歯磨剤
冷たいものがしみる「象牙質知覚過敏症」に悩まされている方は、「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」が配合されている歯磨剤を選びましょう。冷たいものがしみやすくなっている部分をコーティングして、知覚過敏の症状を和らげます。
【当院取り扱い商品:メルサージュ ヒスケア】

◎歯を白くする効果のある歯磨剤
「ポリエチレングリコール」「無水ピロリン酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」は、歯の黄ばみの原因となるステインを効率良く除去できます。
漂白効果はありませんので、安全に歯を白くすることができます。
【当院取り扱い商品:ルシェロ 歯みがきペーストホワイト】


歯磨剤を選ぶ際には、できるだけ「研磨剤」が多く含まれていないものを選ぶようにしましょう。研磨剤は汚れを効率良く落とせますが、同時に歯を傷めることにもなります。発泡剤も汚れを浮かせるなどして清掃効果を高めてくれるのですが、“磨いた気になってしまう”
のでご注意ください。
このように、歯磨剤は配合されている成分によっていくつかの種類に分けられます。
今回ご紹介した成分は、必ず歯磨剤のパッケージに書かれていますので、気になる方はチェックしてみてください。どれを選んでいいかわからないという方はお気軽にご相談ください。


★ワンポイントアドバイス★
よく保護者の方から「子どもは何歳から歯磨剤を使うべき?」と質問があります。
歯磨剤が使えるようになる年齢は厳密に決まっているわけではありません。なぜなら、子どもの発育はそれぞれで大きく異なるからです。
そんな中でもひとつの目安となるのが「ブクブクうがい」です。子どもがひとりでブクブクうがいができるようになれば、歯磨剤を誤って飲み込んでしまう危険もなくなります。
一般的には3~4歳くらいになると、ブクブクうがいが上手になります。
また、年齢によってフッ素濃度が異なるので歯磨剤を選ぶときには注意してください。

歯磨剤1

 

投稿者: 桜井歯科医院

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