歯を失った方へ
あなたの大切な歯を守るために。自分の歯を使い続けられる快適さと、健康で活動的、豊かな人生を歩んでいくために。
歯は食事をする上で欠かせないもの。ただそれ以外にも、歯を失うと発音が上手くできなくなったり、顔貌が変わったり、実は私たちが日常生活を送る上でたくさんの役割を担っています。
歯を失う原因
● 歯周病
● むし歯
● 破折 など
歯を失う原因
● 歯周病
● むし歯
● 破折 など
歯を失う原因としてもっとも多いのは「歯周病」です。歯周病は、細菌により歯ぐきが炎症を起こし、歯を支えている骨が溶かされ、歯が抜け落ちてしまう病気です。痛みなどの自覚症状が出にくいため、気づいたときにはかなり進行していることも少なくありません。ただ毎日の正しく丁寧な歯磨きや、歯科医院での定期的なクリーニングを受けていれば防ぐことができる病気です。
歯を失う原因として、歯周病の次に多いのは「むし歯」です。むし歯も細菌により生じ、歯が溶かされる病気です。歯周病と同様、毎日の歯磨きや定期的なクリーニングを受けていれば防ぐことができます。
「破折」は、何らかの理由により歯にひびが入ったり歯が折れたりしてしまうことです。割れた部分から細菌が入り込み炎症につながりやすいため、症状が出ていなくても抜歯となることが多いです。そのため歯を失う原因の1つとして挙げられています。
歯を失ったまま放置するとどうなる?
- 抜けた部分の反対側の歯が伸びて出てくる
- 抜けた部分の両隣の歯が動いたり傾いたりしてくる
- 噛み合わせが変化する など
例えば右下の奥歯を失った場合、反対側にある右上の奥歯が伸びて出てきます。また右下の奥歯の両隣の歯が、歯を失った部分を補おうとするように、その部分に向けて動いてきたり傾いてきたりします。これらにより歯が揺れたり、歯並びが悪くなることで汚れが溜まりやすくなったりします。
加えて噛み合わせが変化することで部分的に強い力がかかるようになり、顔の歪みや歯の破折につながることもあります。
歯を失ったときの対応・治療方法
1.ブリッジ
2.インプラント
3.入れ歯
ブリッジ
ブリッジは固定式であるためしっかり噛むことができる反面、汚れが溜まりやすかったり見た目が良くなかったりします。また装着するためには近くの支点となる歯を大きく削る必要があり、歯の寿命を縮めることにつながります。
メリット
・見た目が自然で気づかれにくい
・かみ心地が良い
デメリット
・健康な歯を複数削る必要がある
・削った歯に負担がかかり弱くなる
・連結部と歯肉の間に汚れがつきやすい
インプラント
インプラントは固定式でしっかり噛むことができ見た目も良いですが、保険適用外となるため治療費が高額になります。また手術が必要であり、維持するためにも定期的なメンテナンスが重要であるため、通院や治療期間も長くなりやすいです。
メリット
・見た目が天然歯に近い
・かみ心地がとても良い
デメリット
・顎の骨を削るなどの手術が必要
・治療期間が長い
・健康状態によっては治療できない
・費用が自由診療の中でも高額
入れ歯
これらに対して入れ歯は、患者さん自身で着脱ができるものです。そのため1日の終わりに丸ごと外して洗うことができ衛生的です。もちろん手術などは必要無く、保険適用の素材を選べば治療費も抑えられるでしょう。インプラント等に比べると違和感や噛みづらさを感じることもありますが、入れ歯にはさまざまな種類があるためご自身に合ったものを選ぶことができます。お悩みの方はご相談ください。
○金属床
メリット
・取り外ししやすく手入れしやすい
・熱を通しやすく味を感じやすい
・強度が高く長持ちする
・周りの歯に負担をかけにくい
デメリット
・金属のバネが外から見えてしまう
・治療期間が長くなることがある
○ノンクラスプ・コンフォート
メリット
・見た目が自然で気づかれにくい
・薄くて軽い
・治療期間が短い
・コンフォートの場合は、シリコンのクッションがあるので咬み心地がいい、歯茎が痛くなりづらい。
デメリット
・材質的な寿命がある
・破損した場合の修理が難しい
・周囲の歯茎への負担がある
・コンフォートの場合は、出来上がるまでの時間がかかる